そろそろ年末の大掃除の時期ですね^^
それに伴って、便利そうな掃除道具がいっぱい出てきています。

東急ハンズでは、手軽で手肌に優しく、環境に配慮された商品が売れ筋のようです。

2010年大掃除で使えそうなお掃除グッズランキング | エコライフスタイル

また、銀イオンの力を活かした多目的洗剤や、体も洗えるバイオ洗剤といった洗剤も登場して人気を集めているようですよ♪
確かに良さそうですね。

こういう掃除道具って環境に優しい上に便利で、使えるなら使った方が良いと思いますが、揃えるとお金がかかってしまいますね^^;

お金はかけたくないけど、洗剤を使ってゴシゴシ擦るのは、大変な上に手も荒れてしまう・・・
そんな方は、スーパーでも手に入る重曹お酢を使いましょう♪

重曹とお酢はpHの特性が全く正反対で、重曹はアルカリ性、お酢は酸性に属します。

ホコリは中性ですが、擦らなければ落ちない汚れはこの2つのタイプのどちらかに属しています。
重曹や酢の特徴、そして汚れの特徴を知って使いこなせば、色々な所に使えて簡単に汚れが落ちますので便利ですよ♪

重曹とお酢の特徴

まずは重曹とお酢の特徴を頭に入れておきましょう。

1.重曹について

重曹は、地下水や海水にも含まれている弱アルカリ性の物質です。
重炭酸ソーダとも言われていますね^^

重曹の持っている特徴で、お掃除で使えるのは

  1. 酸性に対する中和作用
  2. 研磨作用
  3. 酸性のニオイの消臭作用
  4. 吸湿作用

です。
特に1の、酸性に対する中和作用はかなり使えます。

酸を中和して、その時に発生する二酸化炭素の泡が汚れを落としてくれるんですね^^

酸性の汚れに属するのは、ずばり油汚れです。

“手あか”“皮脂汚れ” も油汚れに属します。
これらが関係ありそうな場所は、重曹を使うと良いですね^^

2.お酢について

お酢には酸性の性質があります。

酢酸やクエン酸などが豊富に含まれていて、それらの力が、アルカリ性の汚れを溶かしてくれるんですね^^

お酢の持っている特徴で、お掃除で使えるのは

  1. アルカリ性に対する中和作用
  2. 菌の活動を抑える抗菌作用
  3. アルカリ性のニオイの消臭作用

です。

アルカリ性の汚れに属するのは、水アカです。

キッチン周りやお風呂、トイレ掃除に良いですね♪

特にトイレでは、便器の黄ばみを落としてくれます。
また、尿の汚れにも強いですので、ペットのいる家庭では重宝しそうですね。

お酢にはリンゴ酢や米酢などいろいろな種類がありますが、お掃除で使うのは、調理的な余計なものが入っていない「穀物酢」が良いと思います。

また、クエン酸は単体でも売っていますが、それを使う場合は濃度を上手く調整する必要があります。

クエン酸は揮発性がなくニオイが残りにくいのですが、揮発しない分、酸性の成分が残ってしまうんです。
なので、濃くし過ぎないようにうまく調整する必要があるんですね。

使い勝手は穀物酢の方が良いと思いますが、お風呂場など、多少抗菌作用を残したい場合は、あえて酸性の性質を活かしてクエン酸を使うのも良いですね^^

重曹の使い方

重曹は、粉のまま使うのも、水に溶かして重曹水にするのも、どちらでもOKです。
重曹水の方が掃除はしやすいですが、研磨作用を大いに使いたい場合は粉が良いかもしれませんね^^

なので私の場合はどちらも用意します。
その時にこれを用意しておくと便利です。

  • 空いたふりかけの容器(重曹の粉を入れる)
  • 100円均一のスプレー容器(重曹水を入れる)

普通に掃除する分には、重曹水が使いやすいです。
作り方は

水200mlに対し、重曹小さじ1

で良いでしょう。
汚れの具合に応じて重曹を大さじ1くらい入れても良いですが、あまり濃すぎると白い跡が残るので注意しましょう。

あとはスプレーで吹きかけて、布巾やスポンジで拭き取れば汚れは落ちます。

次に、汚れが落ちにくい場合。
その時は直接重曹の粉をかけて、古くなった歯ブラシでゴシゴシこすります。

ふりかけの容器は、ふりかけを使い切らないと手に入りませんが、空いた時はストックして重曹を入れておくといつでも掃除できますので便利です。
手が濡れていても、すぐに粉をふりかけることができますよ♪

いくつか用意して、油汚れがつきそうな場所に用意しておくと良いですね^^

【こんな場所にオススメ】

  • 鉄製品
  • 樹脂製品
  • タイル
  • カーペット
  • ビニールクロス
  • 布張り製品
  • プラスチック
  • ステンレス
  • 化粧合板
  • ガラス
  • ビニールタイル
  • 人造大理石
  • コンクリート
  • 網戸・サッシ

赤色にした場所は特にオススメで、頑固汚れにも効果的です。

お酢の使い方

お酢は水と1:1で混ぜておきます。
お酢のニオイが残るのが嫌な方は、もう少し2倍~5倍に薄めても良いです^^;

単体のクエン酸を使う場合は、

水200mlに対し、クエン酸小さじ2

くらいが良いですね^^

スプレーして拭き取ってもよいですし、汚れがひどい場合はしばらくおいてから歯ブラシで擦っても良いでしょう。

【こんな場所にオススメ】

  • ステンレス
  • ガラス
  • 樹脂製品
  • 木製まな板
  • タイル
  • カーペット
  • ビニールクロス
  • 網戸・サッシ
  • プラスチック
  • 木材(ただしペンキ塗りはNG)
  • 化粧合板
  • 竹・漆製品
  • アルミ
  • フローリング
  • ビニールタイル
  • 布張り製品

赤色にした場所は特にオススメで、頑固汚れにも効果的です。

重曹とお酢を交互に使う

汚れは必ずしも油汚れ、水アカ汚れのどちらかではありません。
ホコリはどちらにも属さない中性ですからね^^;

そして厄介なことに、水アカ汚れ、油汚れが混ざっている場合もあるんです^^;

そういう汚れを落とす場合は、重曹とお酢を交互に使います。

まずは重曹で酸性を中和させればアルカリ性のものが残りますので、その後にお酢で中和させるわけです。

そういう混合汚れにホコリがたまると厄介ですから、そうなる前に掃除しておきたいところですね^^;


以上が重曹とお酢を使った基本的な掃除の仕方です。

この基本をベースにして濃度を調節したり、お湯を使ったりなど、応用を効かせることもできます。

例えば、NHKの「あさイチ」で紹介されていましたが、頑固な汚れに対して、まずは重曹水や酢水をティッシュにスプレーしたものを吹きかけます。
そしてその部分が乾かないようにラップで置いておく、という方法です。

そうすれば漬け置き効果が持続して、より汚れが落ちます。

こういうやり方を知れば、重曹と酢は掃除に欠かせないですね^^

ただし、重曹や酢の特徴が思わぬ逆効果になる素材もあります。
これらの素材はこちらで紹介しましたので、気をつけながら掃除しましょう^^

参考:重曹とお酢を使った掃除で気をつけるべき、相性の悪い素材