電気代、これからどんどん上がりそうですよね><
節電しようにも、冬の寒さは厳しさを増すばかり・・・
平成23年の経済産業省の調べによると、冬の消費電力は、暖房器具が4割を占めるそうです。
上手に節電したいところですね^^
そこで、キーワードになる言葉が「寒だまり」です。
家の中には、寒さがたまりやすい「寒だまり」という場所があります。
実はそこから室内に寒さを放出して、寒いと感じる原因になっているんです。
例えば「廊下」。
温かい部屋から廊下にでると寒いですよね^^;
廊下は、上の方は温かいのですが、下から1メートルくらいは温度が低くなっています。
室内が寒くなるのは、単純に気温が下がったからではなく、こういう目に見えない寒だまりができているのので、寒く感じるんです。
このことから、暖房の節電を考えるなら、まずは寒だまりの原因を見つけてなるべく作らないようにすると良いですね^^
というわけで、世界一受けたい授業で紹介されていた、寒だまり対策を紹介します。
寒だまりができる2つの原因
寒だまりができる原因は大きく分けて2つあります。
1つは、部屋の温かさが外に逃げてしまう熱損失による寒だまりです。
折角暖房で部屋の中を温めても、熱が外に逃げてしまうんですね^^;
省エネルギー建材普及促進センターの調べによると、熱損失は、床からが10%、壁からが19%、そして窓からは48%もあるんです。
半分近くは窓から逃げているんですね。
そしてもう1つは、上と逆のパターンの冷たい空気が外から室内に流れ込んでくるコールドドラフトによる寒だまりです。
窓の際で空気が冷やされ、室内に入ってきます。
その冷気が下に流れ、寒だまりを作ります。
窓の寒だまり対策
上のことから、窓が関係する寒だまり対策が一番重要ということがわかりますね^^
窓の寒だまり対策をいくつか挙げます。
二重窓対策
一番効果があるのが二重窓対策です。
普通の窓を二重窓にするのはお金がかかりそうですが、心配ありません♪
こちらの記事に書いているように、窓に透明断熱フィルムを張る太鼓張りという方法で行えます。
なんでフィルムを張るだけで寒さ対策になるのかというと、それは空気がものすごく高い断熱性能を持っているからなんです!
どのくらい高いのかというと、下のリストは全部同じ断熱性能なんです。
- 木材:5cm
- コンクリート:55cm
- 土:20cm
- レンガ:20cm
- 空気:8ミリ
二重窓にすると、窓と窓の間に空気の層ができますよね^^
その空気の層の厚さが8ミリだとしたら、それは厚さ55cmのコンクリートが持つ断熱性と同じなんです!
二重窓にすると断熱性が大きくアップするのがわかりますね^^
専用のフィルムを使って二重窓を作ることでも、近い断熱性能を発揮します。
窓のサイズに合うカーテンを選ぶ
カーテンのサイズ、窓のサイズと合っていますか?^^
右の写真は、床との間にすき間がありますね。
寒だまり対策を考えるなら、カーテンは床とのすき間がないものにした方が良いです。
普通は、ホコリが付くのを気にして少しだけ床とのすき間ができるように選びますよね^^
でも、そのちょっとしたすき間から冷たい空気が入ってくるんです。
ホコリを取るか、寒さをとるかは選択次第ですが、1cmでもすき間を少なくすることが寒さ対策に繋がります。
同じように、カーテンとカーテンのすき間もちょと開いているだけで冷気は入ってきます。
こちらはきちんと対策した方がよいので、今まで気にしていなかった方はきちんと閉めるようにクセづけたり、マジックテープをつけると良いですね^^
エアコンの風向きを調整する
エアコンの風向きでも電気代や快適さが変わります。
逆に、使い方を間違えると寒いままでなかなか暖まらないということになるので、注意です^^;
結論から先にいうと、
- 上向き(水平)・・・夏の冷房向き
- スイング・・・送風向き
- 下向き・・・冬の暖房向き
と使い分けます。
熱は上にたまりやすいので、冬場は上向きでエアコンをつけると、いつまでも暖まりません。
なので、下向きにエアコンをつけると、効率よく部屋を暖めることができます。
スイングは上も下も温めますので、上の方は温め損ですね^^;
スイングは主に扇風機のように送風として使う場合に使うものですので、暖房では使わなくても良いでしょう。
窓際に観葉植物をおく
観葉植物をおくと、日中の日光の熱を土や葉が吸収・蓄積します。
そしてその熱が夜に放出されるので、夜の寒さを抑えます。
大きなものほど効果的です。
その他、家の中にある寒だまり
キッチンの換気口や換気扇
換気口は外と直接繋がっているので、冷たい空気が入ってきます。
台所を使わない時はスイッチを切りましょう。
また、換気扇はシャッターを閉めたり、カバーなどで換気口をふさいだりすることである程度は対策できます。
押入れの扉
押入れやクローゼットは普段から扉が閉まっているため、内部が寒くなっています。
そのため、ちょっとしたすき間から寒だまりが部屋へ漏れ出します。
押入れ、クローゼットはすき間がないようにきちんと閉めましょう。
床と壁の接合部分
床下には冷気が溜まっていますが、そこから室内に流れこんだ冷気が、床と壁のわずかなすき間から流れ込んできます。
この場合、専用のすきま風防止テープなどで、すき間を塞ぐことができます。
コンセント
コンセントの穴からは、床下や壁の中にたまった冷たい空気が室内に入り込んできます。
ちょっとした小さな穴ですが、バカにできないほど冷気が入ってくるんです。
実験によると、コンセント周りは、1時間に4℃も下がったというデータもあるようです。
コンセントを使わない時は、コンセントカバーをすることである程度カバーできますのでやっておきましょう。
カバーをすると、ホコリがたまるのを防いでくれるので、普段使わないコンセントはカバーしておくと良いですね。
敷布団と掛け布団の間
寝ている時にも寒だまりが発生します。
それは、敷布団と掛け布団の間。
つまり、肩口のところですね。
首には大きな血管があるので、ここに寒だまりができると体が温まりにくくなります。
なので、冬場はバスタオルで首に巻いて寝るか、首肩パジャマや寝るとき用のネックウォーマなどのグッズを用意しておくとよいですね。
また、布団のかけ方で、寝ている時の暖まり方が違ってきます。
普通、毛布の上に羽根布団をかけて寝る方が多いと思いますが、これでは羽根布団の良さを全く活かしきれていません。
はこれは逆にした方がよいんです!
羽根布団を体に直接かけて、その上に毛布をかけるんです。
人は、寝ている間に体からたくさん水分が出るのですが、合成繊維の毛布はそれを吸収しません。
吸収しないと布団の中で湿度が上がって体を冷やすのです。
逆に羽毛布団は、水分を吸収して熱を発するという特徴があるので、体に直接かけることで水分を吸収して熱に変えます。
そうすると、布団内の湿度も上がらないので、汗で冷えることもなく、暖まるのも早いです。
最新の住宅では断熱性能が高いので、だいたい施されているようです。
でも、そうでないところは自分で工夫しないといけませんね^^;
以前に書いた暖房代を節約する方法では、また別のやり方も紹介しています。
⇒ひるおびで紹介!冬の暖房費電気代 大幅削減術
こちらも合わせて参考にしてみてください^^