総務省統計局によると、一般家庭(2人以上の世帯)毎月の平均電気代は、夏よりも冬の方が高いんだそうです。

2010年度は、夏場は9月をピークに下がっているのですが、冬は11月から段々上がり、12月から一気に上がります。
そして、1月には夏の電力量を超えていますね。

つまり、家庭の電気代は、冷房よりも暖房の方が電力を使っているわけです!

これは節電しなければいけませんね^^;

2011年11月16日放送の”ひるおび”のコーナー荻原先生の『家計仕分け人』で、省エネマスターこと、環境カウンセラー 片亀光さんが、冬の電気代大幅削減術を紹介していました♪

エアコンの基本的な節電方法

まず、節電テクニックを行う前に、どの家庭でもできるエアコンの節電方法を紹介します。

エアコンは、室内機と室外機の二つでエアコンなのですが、
この二つで空気のやり取りをすることで、室内を温かくしたり、冷やしたりしています。

なので、その出入り口を防がないようにすることが大切ですね^^
というわけで、対策は以下の3つです。

  1. フィルターの掃除
  2. 室外機前の障害物除去
  3. 扇風機の併用

フィルターが汚れていたり、室外機の前に何か置いていたりすると、空気の出入りが悪くなります。
そうなると、エアコンが一生懸命空気の出し入れをしようとするので、その分電気代がかかるというわけですね^^

3番目の”扇風機の併用”は、温かい熱を室内に循環させるためです。

温かい熱は上の方にたまる(冷気は下にたまる)ので、それを扇風機でかき回すと、部屋全体に熱を行き届かせることができます^^v

これで通常より5度温度を下げると、ワンシーズン4,600円も節約になるそうですよ♪

透明フィルムの太鼓張り

ではここから、片亀光さんの達人テクニックを紹介します。

冬場、寒くなる原因の半分はにあります。
室温の約50%が窓から放熱しているんですね。
なので、対策としては窓から熱を逃げるのを抑えるのが重要になってきます。

片亀さんによると、窓の断熱対策をしていないと、エアコンを使う時、設定温度の達成時間が4倍も違ってくるんだそうです!

そこで、窓に透明のフィルムを張る太鼓張りというのを行います。
透明のフィルムは、こういう断熱フィルムを使います。

“太古張り”というのは、戸や間仕切りで、骨組みの両面に紙や板を張って、中を空洞とした張り方で、ガラスに貼るのではなく、以下の図のようにサッシ部分に貼り付けていきます。

やり方は、まずは専用フィルムを窓ガラスの幅より1~2センチ大きくカットします。
そして幅広ではがしやすい工業用の透明なテープでサッシに張り付けます。

これで、ガラスとの間に空気層を作ることができるんですね。

上の図のように、二重ガラスのような断熱効果が得られます。

さらに、フィルムとガラスの間に、結露防止用に乾燥剤を中にはさみこんでおけば、更に万全です!

フィルムの太古張りは、冬だけでなく、夏の暑さもしのげます。

窓枠用の断熱テープを貼る

※2011年11月25日追記

11月25日放送のはなまるマーケットで、達人が窓枠用の断熱テープをはるテクニックを使っていたので追記します。

窓枠の金属は熱を伝えやすく、断熱テープをはっていないと、ここから熱を外に逃がしてしまいます。
実は結露が発生するのはそのためなんです。

つまり、結露が発生している、ということは、窓枠の断熱が出来ていないので対策が必要ということです。
そこから熱が逃げますので、断熱テープを貼るようにしましょう。

断熱テープの貼り方は、窓の室内側にテープを窓枠に沿わせるようにピッタリ貼り、幅に合わせてカットすればOKです。
これで、断熱&結露防止になります。

雨戸や障子がある窓は、日が暮れかける頃から閉めておくとさらに効果的ですね^^

視界を防いでも良い場所はプラダンボールで

ガラスも、視界を防いでも良い場所なら、プラダンボールを使ってもっと簡単に対策することができます。
プラダンボールは、中に3~4ミリほどの空気層が入っています。

例えば上のようなプラダンボールを用意し、窓と同じ大きさにカットしてはめこみ、テープなどで固定すればOKです。

トイレやふろ場の小さな窓も、プラダンボールで断熱すれば効果的ですね^^

のれんやカーテンで冷気封じ

玄関から入ってくる冷気も寒いですよね^^
玄関の冷気対策には、のれんを使います。
カーテンがとりつけられる方はカーテンをつけても良いでしょう。

玄関先にのれんをかけるだけで、ドアを開けた時の冷気の進入を大幅に抑えることができます。
室内の暖かさも外に逃がしません。

のれんやカーテンは、なるべく長めのものが良いでしょう。
冷気は、ダウンドラフトといって、上から下に流れる性質があります。
つまり、下の方が開いていると、冷気が流れ込んできやすいわけです。

短くても、全くやらないよりはマシですが、なるべく長いものをとりつけると、より防げる、ということですね^^

ちなみに先ほどもちょっと説明しましたが、温かい空気は逆に、上の方にたまる性質があります。
その空気は、扇風機で拡散することで室内に循環させることができます。

アルミシートでこたつの暖房を効率よくする

こたつを使う時、カーペットの下にコルクボードやアルミシートを敷くと、こたつの暖房費を節約することができます。

アルミ製の遮熱シートは、こたつから出る温かい赤外線を跳ね返すので、設定温度を下げても温かさは変わらなくなります。

寝室にホットカーペットを使っている場合

寝室にホットカーペットが欠かせない方もいると思います。
その場合、アルミ毛布を使います。

1000円程度で買えるので、意外と安いですね^^

これを、毛布と掛け布団の間に挟んで使います。
それだけで、ホットカーペットが要らなくなります!

夜寝るときにホットカーペットを使う習慣をつけると、それだけで結構電気代がかかりますが、それが必要なくなりますので、ワンシーズンで7,000円ほど節電できるそうです!

スリーネックファッションを心がける

普段のファッションでも、暖房を節約することができます。
ファッション、といっても、おしゃれをしなければならないわけではありませんよ(≧▽≦)普段着にある工夫をするんです。

それは、首と手首と足首の3ヵ所を保温するようにするんです!

首の保温は、タオルで十分です。

手首や足首にはリストバンドやレッグウォーマーを使うと良いですが、ない場合は使い古しの靴下をカットして、足首部分を使用することもできます。

この3ヵ所を保温するだけで、より暖房に頼らないで済みますし、同じ温度でも寒さを和らげることができますので、工夫してやってみると良いと思います。


達人のテクニックは、大きく分けて断熱風を味方につけるということです。

断熱すべきところは断熱して、冷気と暖気の性質を利用して、うまく室内に熱を循環させると、より暖房費を節約できますね^^v