年末の掃除、一番大変なのは「油汚れ」ですよね^^;
換気扇などは何度洗ってもベタっとしたのが残ります。

そういうのが嫌で年末でも換気扇は掃除しない人、やってもある程度までで妥協している人も多いのではないでしょうか?

でも換気扇に油がたまり過ぎると、吸う力が弱まります。
換気力が弱まると、壁など意外な所に油がたまってしまい、余計に油汚れと戦わなければならないんですね><
そうなると、余計掃除道具を買わなければいけないですし、時間もかかって大変です。

そんな時は重曹を使うと良いのですが、重曹よりももっと強力で使いやすいものがあります。

それがセスキ炭酸ソーダです。
これは重曹に、アルカリ度が高い炭酸ソーダを加えたものです。

重曹は、アルカリ性の力を利用して油汚れを落としているのですが、セスキ炭酸ソーダはアルカリ度が重曹よりも高いんです^^

アルカリの力は、重曹の10倍とも言われています。
つまり、油汚れに対する洗浄力が10倍ということですね^^

そして使う場所によってはもう1つ、同じくアルカリ度が強いプリン状せっけんというものもあります。

12月18日(水)の「あさイチ」で、スーパー主婦直伝の掃除革命として、この2つの使い方が紹介されていました。

これでもう、油汚れ・皮脂汚れ対策はバッチリです^^

セスキ炭酸ソーダって何?

「セスキ炭酸ソーダ」は「重曹」と「炭酸ナトリウム」の成分を半々で混ぜ合わせたものです。
炭酸ナトリウムは、入浴剤や食品添加物にも使われている成分で、どちらも環境に優しい成分です。

別名「セスキ炭酸ナトリウム」とも呼ばれていて、「アルカリウォッシュ」という名前で売られている場合もあります。

重曹と比べて違うポイントは水に溶けやすいところ。
溶かしてスプレーに入れれば掃除に使いやすいですし、洗濯にも使えます。

セスキ水炭酸ソーダの作り方

セスキ炭酸ソーダは、スーパーにも売っていますし、アマゾンや楽天でも売っています。
上の商品だと、315円で300g、そして使う量は1回で大さじ1~4くらいですから、結構使えます。

掃除に使う時は水に溶かして使います。
主に

  • 油汚れ
  • 皮脂・手アカ
  • タンパク質汚れ

に使います。
キッチン周りで抜群の効果を発揮しますし、食べ物汚れ・血液などはタンパク質汚れですから、ここにも効果を発揮します。
洗濯に使っても良いんですね^^

ただ、

  • アルミ系
  • 表面加工製品

に使う場合は気をつけましょう。
アルミはアルカリ性が反応して、黒ずんでしまうんですね。
表面加工製品は、場合によってはそれが落ちてしまう可能性もあります。
また、アルカリ度が高いので、敏感肌の方は手荒れに注意です。

使い方は、スプレーセスキ煮浸け置きの3種類。

それぞれ適材適所、汚れの程度や状態によって、濃度も変えて使います。

基本の使い方は、スプレーとして使う

スプレーとして使うのは基本の使い方です。
濃度は、

  • 水:500ml
  • セスキ炭酸ソーダ:小さじ1

が目安です。
これで普通の油汚れは落ちます。

プラスチック容器についた油汚れ、こういうものはセスキ水だけでキュキュッとなります^^

プラスチック容器

掃除用としてだけでなく、油汚れ用の洗剤としても使えますね♪

また、材質が分からないものに使う時は、直接吹きかけるのではなく、布に吹きかけて端っこから拭くなど様子をみましょう。
傷みなく使えるようなら、あとはさっと水拭きしたらOKです。

何層にもこびりついた汚れはセスキ煮

油ギトギトになってしまった換気扇カバーや油ポット、油の近くに置きっぱなしになったやかん。
長い間ほったらかしにしていると、油汚れが何層にもこびりついていてなかなか落ちませんし、セスキのスプレーで落ちたとしても全体にいきわたらせるには大変です。
そんな時は、セスキで煮込みます。

水:3L
セスキ炭酸ソーダ:大さじ1

やかん

セスキ炭酸ソーダに時間と温度の力を足すことで、汚れがどんどん浮いてきます^^
浸け置きした後に、軽くこそげるだけで、こんなに落ちるんです!

やかん

まるで新品のように生まれ変わることも夢ではありません^^

煮込みが出来ない大きなものは、セスキ浸け

鍋に入る大きさまでなら煮込むことができますが、鍋に入らない大きなものもあります。
例えば、大サイズの換気扇のフィルターなど。

この場合は、大きめの容器にゴミ袋を入れて、その中でセスキ水の浸け置きをします。

ぬるま湯:12L
セスキ炭酸ソーダ:大さじ4

セスキ水 浸け置き

セスキ水 浸け置き

しばらくすると油とセスキのアルカリが反応して白い塊が浮いてきます。
1時間くらい様子をみて引き上げて、あとはセスキ水をかけながらスポンジなどでこすっていくと良いですね^^

浸け置きもできないものは、プリン状せっけんを使う

シンク周り、一つに繋がった大きなコンロ、網戸などは、大きすぎて浸け置きできないですよね^^;
でも、油汚れは容赦なくこびりつきます。
そういう時は、これを使います。

プリン状せっけん

プリン状せっけんは、その名の通り、プリンのようにプルプルになったせっけんです。
粘り気があるので、汚れにとどまってパック効果を発揮、汚れを吸着してくれます。
セスキ炭酸ソーダと同じく、アルカリの力で汚れを落とすことができるんです。

塗ったところにとどまる性質を利用して浸け置きのような効果を出す、という感じですね^^

プリン状せっけんは、そういうものがそのまま売っているのではなくて、市販の粉せっけんをぬるま湯にまぜて作ります。

粉せっけんは合成洗剤ではなく、普通に洗濯用の石鹸として売られているもので、比較的環境にも優しいんです^^
スーパーなどで売っています。

粉せっけんを選ぶ時、成分に

  • 脂肪酸ナトリウム(純せっけん分)
  • アルカリ剤(炭酸塩)

の二つが入っていると、洗浄力が高くなりますのでそういうものを選ぶと良いでしょう。
上の「そよ風」という粉せっけんは、どちらも入っています^^

プリン状せっけんの作り方は、

  • ぬるま湯(20~50℃):500ml
  • 粉せっけん:50g

を用意し、よく混ぜて3時間以上置きます。
そうすると、冷えた時に先ほどの写真のようにプリン状になります。

掃除に使うものなので、お風呂の残り湯でも良いですね^^

塗って時間を置いたら水で流したりしながらスポンジでこすって、キレイにふき取ります。

プリン状せっけんは、グラスや磁器に使うとツヤや輝きを増しますし、ステンレスの曇り落としにも使えます。


これがあれば、油汚れ系はバッチリです♪
あとは、次の記事で紹介する、水アカ系に強いクエン酸を使えば、怖いものナシではないでしょうか?^^

頑固な水アカ、水じみ落としに大活躍!クエン酸の使い方